江戸川光照苑

食とくらし・管理栄養士のマル秘雑学

平成20年度マル秘雑学


平成21年03月31日
「おかひじき」のお話
平成21年03月24日
「花粉症」のお話
平成21年03月10日
「いちご」のお話
平成21年02月24日
「アサリ」のお話
平成21年02月17日
「菜の花」のお話
平成21年02月10日
「フキ」のお話
平成21年02月03日
「ブリ」のお話
平成21年01月27日
「ねぎ」のお話
平成21年01月20日
「アボカド」のお話
平成21年01月06日
「水菜」のお話
平成20年12月24日
「おせち料理」のお話
平成20年12月16日
「シジミ」のお話
平成20年12月09日
「春菊」のお話
平成20年12月02日
「レンコン」のお話

おかひじき
平成21年3月31日
「おかひじき」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、料理にワンポイント「おかひじき」のお話です。おかひじきは、海藻のひじきに似た姿をもつ野菜です。17世紀にはすでに栽培されていたという記録が残っており、古くから野菜として食用にされていました。
シャキシャキした独特の軽い歯触りと、鮮やかな緑色が特徴です。現在では東北地方を中心に栽培されています。
栄養面ではカルシウムが多く含まれ、他にカリウム、ビタミンA、鉄分なども豊富です。あまり多く摂取できる野菜ではないものの、美しい緑色を料理のワンポイントにすることで効果的に栄養を摂取することができます。
おかひじきに含まれる豊富なカロチンは、免疫力を高めて細胞の老化予防に役立つといわれます。カリウムは体内の水分量を調節し、むくみを解消してくれます。カルシウムは、骨粗しょう症の予防に有効なほか、神経を安定させ、イライラした気分を鎮める効果が期待できます。またこれらの成分と葉緑素の相乗効果で、ガンをはじめとした生活習慣病の予防にも効果的です。
調理法としては、さっとゆでてサラダや和え物、おひたしなどに用います。そのほか汁の実や刺身のつま、炒め物などにも利用することができます。

花粉症
平成21年3月24日
「花粉症」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、花粉症の症状が悪化しないための「食生活」のお話です。いよいよ花粉症に悩まされている方が多い季節になりました。今回は、花粉症の症状が悪化しないための食生活についてご紹介します。
基本は「体を温めてくれるもの」(穀類・豆類・野菜類・果物類)を中心とした食生活が最も良いとされ、動物性たんぱく質や脂肪を取り過ぎないことが必要です。
特に、乳製品(牛乳、バター、チーズなど)や牛肉、豚肉などの高たんぱく食品を食べ過ぎると、消化酵素の分泌が追いつかず、アミノ酸に分解されないまま腸で吸収されてしまいます。このような不充分な吸収状態により「抗体」が増えてしまうため、アレルギー症状を引き起こす要因となります。
ただし青魚は例外で、EPA(エイコサペンタエン酸)を豊富に含むため、免疫の働きを正常化する点で有効な食品です。アジやイワシを上手に摂取するのがおすすめです。
また、アレルギーを抑えるαリノレン酸が含まれる野菜や海草類を多くとるようにしましょう。花粉症に紫蘇(シソ)が良いといわれるのは、このαリノレン酸が多く含まれるためです。動物性食品に偏らないバランスのとれた食事が大切といえます。

小豆とぼたもち
平成21年3月17日
「小豆とぼたもち」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、来週迎える春分の日にちなんで「小豆とぼたもち」のお話です。春分の日(秋分の日)を中心とした前後三日間がお彼岸となります。お彼岸の食べ物といえば「おはぎ」ですが、春のお彼岸では小豆の粒を春に咲く牡丹に見立て「ぼたもち」と呼びます。しかし今は年中「おはぎ」と呼ぶことも多いようです。
お彼岸に「おはぎ」を食べるようになったのは江戸時代頃のようです。忌明けに食べる風習が定着していったこと、また小豆は邪気を払う食べ物としての信仰があり、先祖の供養と結びついたといわれています。
さらに、春の彼岸の時期は農作業が始まります。そのため収穫をもたらす山の神などを迎えるために「ぼたもち」を作ったともいわれます。
小豆の主成分は糖質とタンパク質です。そのほかビタミンB1、カリウム、鉄、食物繊維なども豊富に含んでいます。外皮や豆の内部には苦味やえぐみ成分のサポニンが含まれ、コレステロールや中性脂肪を低下させ血液をサラサラにする効果もあります。
代謝促進や疲労効果がありますが、くれぐれも「ぼたもち」の食べ過ぎにはご注意ください。

いちご
平成21年3月10日
「いちご」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、ビタミンCの宝庫「いちご」のお話です。いちごはビタミンCの含有量がトップクラスの果物です。大きいものなら5粒、普通のサイズでも8粒程度で1日に必要なビタミンCを摂取することができます。
ビタミンCは体内で生成できず、蓄積もできないため、毎日摂取する必要があります。また、ストレスや喫煙でも失われがちですので、意識して摂取する必要があります。
ビタミンCには、免疫力を高め、感染症やガンを予防する効果もあります。またストレスを和らげる副腎皮質ホルモンの合成に関わるため、抗ストレス効果もあります。
さらに、血管や皮膚、粘膜を丈夫にするコラーゲン生成のためにも欠かせないビタミンです。
いちごの赤い色にも効果があります。この色はアントシアニン系色素で、ポリフェノールの一種。血圧を下げる効果とガンを抑制する作用があるといわれています。
疲労やストレスを感じている方、運動量の多い方、愛煙家の方は、特に積極的にいちごを摂取するようにしましょう。

グリーンピース
平成21年3月3日
「グリーンピース」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、「旬のグリーンピースで疲労回復を」のお話です。グリーンピースは、冷凍食品や缶詰などで年中手に入りますが、本来の旬は初春から初夏の間です。
グリーンピースには良質のタンパク質が含まれ、身体では合成することのできない必須アミノ酸のリジンやアルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸なども含まれています。リジンは脳を活性化し、アルギニンは成長ホルモンの合成に関わる栄養素、アスパラギン酸は体力増強、疲労回復に効果があります。
また不飽和脂肪酸も多く含まれ、これらには血中コレステロールを下げる働きがあります。さらに、新陳代謝を活発にしてくれるビタミンB1やB2、ナイアシン、B6などのビタミンB郡もたくさん含まれており、疲労物質の代謝を高め、疲れにくくしてくれます。グリーンピースを茹でると、茹で汁の中に栄養成分が溶け出します。そのため、汁ごと食べるメニューがいちばんです。
ぜひスープやシチューなどで召し上がって、疲労回復に役立ててみてください。

アサリ
平成21年2月24日
「アサリ」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、生活習慣病を予防する「アサリ」のお話です。アサリにはビタミンB2、B12、カルシウム、鉄などが豊富に含まれていますが、なかでもタウリンが豊富です。タウリンは肉類にはあまり含まれず、魚介類に多く含まれている成分です。
タウリンには、交感神経の働きを静めて血圧の上昇を抑える働きがあります。また、肝臓から胆汁酸の分泌を促進してコレステロールや中性脂肪の排泄を促します。そのため、高血圧、動脈硬化、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の予防に効果があるのです。
アサリの旨味成分であるコハク酸には、コレステロールの増加を防ぐ働きがあります。春先はコハク酸の含有量が増えて、一段と旨みが増します。
また、アサリに鉄分が多く含まれているのはよく知られています。悪性貧血の予防に効果のあるビタミンB12も豊富で、貧血の予防と改善に効果を発揮します。
貧血に悩む方は、鉄分の吸収を促進するクエン酸を一緒に摂取すると効果的です。レモンなどを添えて召し上がってみてください。

菜の花
平成21年2月17日
「菜の花」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、ほろにがい春の味「菜の花」のお話です。菜の花の正式な和名は「アブラナ」です。このアブラナの仲間には食べられるものが多くあり、ブロッコリーやキャベツを始め、チンゲン菜やカブなどもアブラナ科に属します。
菜の花の種(菜種)に含まれる油には、不飽和脂肪酸がたっぷり含まれており、血液をサラサラにする効果があります。
菜の花は栄養価の高い緑黄色野菜で、良質なタンパク質、カロチン、ビタミン、ミネラルや食物繊維などを豊富に含んでいます。
特にビタミンA、Cが多く、またビタミンB1も卵に匹敵する量を含みます。また、体内の塩分バランスを保つカリウムも豊富で、血栓の予防に効果を発揮します。カルシウムや鉄の含有量は野菜の中ではトップクラス。カルシウムとビタミンCの相乗効果で、骨や歯を丈夫にするだけでなく、美肌効果も期待できます。
豊富に含まれるビタミンCですが、水溶性のため、茹で過ぎたり水にさらし過ぎないことが重要です。油で手早く炒めると、カロチンの吸収率を高めることもできます。
和え物、煮びたし、吸い物、炒め物……、さまざまな料理で春の香りを味わいましょう。

フキ
平成21年2月10日
「フキ」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、自然の恵み「フキ」のお話です。フキはこれから春に向かって旬の季節を迎えます。昔から、フキは咳や気管支の炎症を抑える働きがあるとされ、民間療法に使われてきました。
フキという名前は冬葱(フユキ)が変化したもので、冬に黄色の花を咲かせることなどから付けられたと考えられています。
フキには独特の香りがありますが、食物繊維が豊富で、便秘予防やダイエットに効果的です。またカリウム、カルシウムも豊富に含まれています。さらにフキの若芽であるフキノトウには、フキよりもカロチン、ビタミンC、鉄分などが多く含まれています。
フキ特有の苦味は、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸によるものです。これは食欲を増進させたり、食中毒を防ぐ効果があるといわれます。体調不良などで食欲が減退した際には、召し上がってみてはいかがでしょうか。
体調を崩しやすいこの季節、フキが旬として出回ることは、自然の恵みともいえるかもしれません。

ブリ
平成21年2月3日
「ブリ」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、出世魚で健康に「ブリ」のお話です。ブリは「出世魚」として知られ、おせち料理などに用いる地方もあるほど縁起の良い魚です。関東ではワカシ・イナダ・ワラサ・ブリの順、関西ではツバス・ハマチ・メジロ・ブリの順に、成長につれて呼び名が変わります。
ブリの脂質には、不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。これらにより血中コレステロール値の上昇や動脈硬化など生活習慣病を防止する効果があります。酸化しやすい不飽和脂肪酸ですが、ブリにはこれを防ぐビタミンEが含まれています。
またブリにはビタミンB2・B12も多く含まれています。これらは、口内炎や角膜炎などの予防に効果があるだけでなく、造血作用があるため貧血症予防にも効果的です。
また血合い部分には豊富なタウリンが含まれており、血糖値の低下、疲労回復、肝機能の強化などの優れた働きがあります。血合いや皮を残してしまうと、重要な栄養素を無駄にすることになります。あら煮になどの調理法で、すべて無駄なく食べましょう。

ねぎ
平成21年1月27日
「ねぎ」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、身体に役立つ名脇役「ねぎ」のお話です。ねぎは、風邪予防の食材としてよく知られています。白い部分は淡色野菜、緑の部分は緑黄色野菜のため、栄養成分が大きく異なります。
白い部分には血行を促進し身体を温めるアリシンが含まれ、葉の部分にはビタミンAやビタミンC・カロチンが含まれています。いずれも風邪の予防や症状改善に効果的な栄養素です。
また、疲労回復効果のあるビタミンB1の吸収を高める作用もあり、風邪で弱った身体に効果があります。ただしアリシンは揮発性のため、長く加熱したり水にさらしすぎると効果が薄れてしまいます。薬味として使用することによって、効果を発揮します。
アリシンには、血小板の凝集を防ぎ、血液をサラサラにする働きもあります。ねぎを食べる事で、梗塞予防にもつながるのです。
ねぎは葉緑素や食物繊維も豊富。悪玉コレスレロールも防いでくれますし、高血圧の予防や治療にも役立ちます。
ねぎは、私たちの食生活になくてはならない野菜なのです。

アボガド
平成21年1月20日
「アボカド」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、栄養価ナンバーワンの果物「アボカド」のお話です。アボカド(Avocado)は約20%という多量の脂肪を含んでいますが、コレステロールの心配がありません。なぜなら、アボカドに含まれる脂肪のほとんどは、動脈硬化を予防したり老化防止に効果的な不飽和脂肪酸(オレイン酸、リノール酸、リノレン酸など)で形成されているからです。
また、各種ビタミン・ミネラルもバランス良く含まれています。主なものとしては、風邪の予防に必要なビタミンC、便秘を予防する食物繊維のほか、血中のナトリウム(塩分)を体外に排泄し肝機能の負担を減らすカリウム、心臓病や脳障害を予防し強力な抗酸化作用を持つビタミンEなどが挙げられます。
特にビタミンEは、アボカド1個あたりに一日の所要量の3分の1も含まれています。
アボカドは栄養価ナンバーワンの果物ともいわれています。不規則な食生活などで栄養が不足しがちな方や、生活習慣病(成人病)対策としても効果的です。

カリフラワー
平成21年1月13日
「カリフラワー」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、この時期に摂取したい食品「カリフラワー」のお話です。カリフラワーはアブラナ科の野菜で、2千年も前から栽培されていた記録があるそうです。キャベツの変種であるため、「花野菜」や「花キャベツ」とも呼ばれています。
もとはブロッコリーが突然変異して発生したものですが、一般によく見られる白い花蕾のほかに、紫色やオレンジ色のものもあります。紫色のものは鉄分を豊富に含み、加熱すると淡い緑色に変化します。
カリフラワーにはビタミンCが豊富に含まれています。そのためウィルスなどへの抵抗力が増し、風邪の予防にすぐれた効果を発揮します。
このほかビタミンCには細胞をつなぐ接着剤のような役目もあり、コラーゲンの形成に関与するなど、肌を美しくする効果があります。
また、食物繊維も多く含まれています。腸内に溜まった老廃物を排出する働きがあり、大腸ガンの予防にも効果が期待できます。
寒さと乾燥で体調を崩しやすい季節ですが、こういう時期こそ抵抗力をつけるバランスのよい食事を心掛けたいものです。

水菜
平成21年1月6日
「水菜」のお話
新年明けましておめでとうございます。
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また本年も、「管理栄養士の○秘雑学?」をどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、今年最初の更新は、この時期に摂取したい食品「水菜」のお話です。京都が原産地である水菜は、江戸時代の初期から栽培が始まりました。肥料を使わずに水と土だけで作られていたことから、「水菜」と呼ばれるようになったようです(関西では、「壬生菜」と呼ばれています)。
水菜は、のどや鼻の粘膜を潤すビタミンA(ベータカロチン)を多く含んでいます。ビタミンAは、細胞のガン化を抑制し、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあるといわれています。
このほかにもビタミンB・C・E・Kなどが含まれ、お肌の潤いを保つ効果があります。今のような冬場には、あかぎれ、しもやけ等の予防に有効です。鉄分が豊富に含まれているため、疲労しやすい方にもお薦めです。
また、水菜に含まれる葉緑素には、二日酔いや悪酔いを緩和してくれる中和解毒作用があります。
水菜に含まれるカルシウムは、ホウレンソウの約3倍といわれています。食物繊維も豊富で、水菜特有の香りと辛みは、肉類の臭みを消す効果もあります。
年末年始で疲れた胃腸を休めるために、水菜入りのあっさりとした鍋料理などはいかがでしょうか。

おせち料理
平成20年12月24日
「おせち料理」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、今年最後の更新になりますが、もうすぐ迎える正月。その心を知る「おせち料理」のお話です。
おせち料理が現在のような形になったのは、江戸時代の後半頃です。そもそもは、宮中の「お節供(おせちく)」という行事に由来しています。そのしきたりが民間に広まるうちに、正月にふるまわれるご馳走のことを「おせち料理」と呼ぶようになりました。
おせち料理を代表する祝い肴の三種は、子孫の繁栄や健康・豊作を願った縁起ものです。これらがあれば、おせち料理の形式が整うとされます。
田作り 田畑の肥料にイワシを混ぜたことが由来です。 五万米(ごまめ)とも呼び 豊作を願います。
黒豆 日に焼けて真っ黒になるまでマメに(勤勉に/元気に) 過ごせますようにという意味があります。
数の子 子孫の繁栄を願う意味が込められています。
また、お屠蘇(とそ)は、中国・唐の時代に医者が作った飲み物に由来するといわれています。その医者の住居が「屠蘇庵」と呼ばれたことから、この名がついたようです。
もともとは風邪予防のために作られたこの飲み物が、一年間の無病息災を願う祝い酒として伝わりました。
おせち料理やお屠蘇などには、人々の様々な願いが込められています。共通しているのは、豊かに暮らすこと、家族の健康や繁栄への願いです。
家族が集い、感謝と祈りで新しい年を祝い、ご馳走を食べるというこの習慣に込められた「心」を知ることが大切なのかもしれません。

シジミ
平成20年12月16日
「シジミ」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、肝臓を元気に「シジミ」のお話です。シジミ汁が二日酔いに効果があるのは有名です。それは主に、シジミに含まれる必須アミノ酸の効用によるものです。シジミ汁にするとシジミの成分が溶け出し、味噌の持つ肝機能回復効果と相まって、二日酔いに一層の効力を発揮します。飲酒をしすぎ ると、アルコールを解毒するために肝細胞が損傷を受けます。
しかし必須アミノ酸を補給することで、肝細胞の主成分であるたんぱく質が合成され、これを修復してくれるのです。ただし、ひとつでも含有量が不足するアミノ酸があると、他のアミノ酸がたっぷりあっても効率が悪くなってしまいます。
その点、シジミはとても優秀です。バランスの取れた必須アミノ酸が含まれているだけでなく、カルシウムや鉄分などのミネラルも豊富に含んでいます。さらにシジミは、低脂肪で消化・吸収がよいため、肝臓への負担も少なくて済みます。
忘年会や新年会などお酒を飲む機会が増え、体調を崩しがちな時期です。お酒を飲まれる方は、肝臓の働きを助ける栄養成分が含まれているシジミ等を摂取し、体力の維持を心がけましょう。春菊は、豊富な栄養素を含む優れた緑黄色野菜です。主に、ビタミンB1、B2、C、鉄分、カルシウム、カリウム、食物繊維などの栄養素を含んでいます。

春菊
平成20年12月9日
「春菊」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、免疫力アップは「春菊」のお話です。春菊は、豊富な栄養素を含む優れた緑黄色野菜です。主に、ビタミンB1、B2、C、鉄分、カルシウム、カリウム、食物繊維などの栄養素を含んでいます。
特に、ベータカロチンは、ほうれん草や小松菜を上回る含有量です。そのため、抗酸化作用により活性酸素の働きを抑制し、ガン予防のほか、肌の老化を防ぐ美容効果もあります。
春菊の持つ独特な香りは、α―ピネンやベンズアルデヒドなどの成分によるものです。この香りは自律神経に働きかけ、胃腸を丈夫にしたり、咳を鎮めたりという作用があるといわれています。
また古くから春菊は、のぼせを鎮めて回復力や抵抗力を高める効果があるとして、漢方においても珍重されてきました。風邪対策としても効果があるようです。
鍋料理でよく見かける春菊ですが、煮すぎると独特の香りと風味が飛んでビタミンCが損なわれます。
鍋に入れるときには、煮過ぎないようにしましょう。

レンコン
平成20年12月2日
「レンコン」のお話
毎々、江戸川光照苑のホームページをご覧いただき、また、今週も「管理栄養士の○秘雑学?」にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。
さて、今週は、粘膜を保護して風邪予防に効く「レンコン」のお話です。糖質を主成分とするレンコンには、でんぷんやムチンという粘り気の成分が含まれています。
ムチンについては前回もご紹介しましたが、粘膜をうるおし、粘膜を保護する働きがあるため、胃潰瘍や胃炎の予防・改善、風邪やインフルエンザなどの感染症予防などに効果があるといわれています。
またビタミンCも豊富で、みかんの約1.5倍の量が含まれています。ビタミンCは熱に弱いのですが、レンコンはジャガイモと同じようにでんぷん質が多いため、加熱しても相当量のビタミンCが残ります。
さらに、野菜としては珍しくビタミンB12も豊富で、貧血予防や肝臓の働きを助ける効果があります。ミネラルでは、カリウムや亜鉛、銅、鉄を多く含み、不溶性の食物繊維が腸の働きを活発にして便秘を解消します。
また、不要な物質が体外に排出されることにより、コレステロール値が下がり、動脈硬化や高血圧の予防にも効果があるようです。昔からレンコンは、出血を止める作用があることで知られています。これは、タンニンと呼ばれる物質の作用によるものです。
このタンニンには炎症を抑える作用があるため、レンコンの絞り汁を飲むと、のどの痛みや胃潰瘍などを緩和してくれるそうです。
風邪をひきやすいこの時期、レンコンを体調管理に役立ててはいかがでしょうか。